住宅ローンはネットの金利だけを見て判断してはいけない!地元の信用金庫を有効活用しよう

住宅ローンの金利が安い銀行といえば、まずはネット銀行を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

実際に今現在変動金利の最安値はじぶん銀行と住信SBI銀行の0.497%です。

最近では様々な比較サイトや、モゲチェックという便利なアプリもあり、私もローンの借り換えを検討する際には大いに参考にしました。

そして、変動金利がもっとも安いじぶん銀行に借り換えようとしましたが、最終的には、地元の信用金庫で借り換えることにしました。

それは何故か?!

その理由をまとめてみましたので、これからローンを組んだり、借り換えようとしている人に是非とも参考にしてほしいのです。

この記事を読めば、信用金庫というものが、いかに地元に密着した親身でありがたい存在であるか、よくわかってもらえると思います。

ネット銀行は手数料が高い!

ネット銀行の事務手数料は、どこも2.16%です。

仮に2000万円の融資額だと、43万円もします。

各銀行のサイトをよく調べればすぐにわかることだと思うのですが、以外と知らずに金額を聞いてからビックリする人が多いと、信用金庫の行員さんがおっしゃっていました。

ちなみに私が利用した信用金庫は5.4万円でした。

また、ネット銀行では、この事務手数料は自己負担で、ローンに上乗せできません。

信用金庫でなら、手数料をローンに組み込めますし、なんなら、火災保険の代金も住宅ローンに組み込めるのです。

ただし、当然ながらその分金利負担も増えることになります。自己負担で払えるものは払ってしまったほうが、将来的な負担金は減るので、これはメリットばかりではありませんが…

信用金庫の金利はサイト上の数字よりはるかに安くなる可能性がある!

私が借り換えをした岐阜信用金庫は、変動金利がサイト上では0.975%ですが、0.6%で借りることができました

事務手数料も含めて考えると、これはかなり安い部類に入ると思います。

理由としては、給料振り込みや、公共料金の引き落としなどのいくつかの条件を満たすことで、この金利にできたそうです。

なので、人によっては0.975%でしか借りれない人もいるそうです。

ならば他のネット上の広告などのように最大40%オフなどといったように、「最低金利0.6%です」 と宣伝すればよさそうなものですが、

そうすると0.6%という数字が一人歩きしてしまい、中には0.975%でしか借りれない人がでてくると、サイトの数字と違うということで誇大広告になってしまうため、やっていないとのことでした。

何とも控え目なことですね。まぁ当局の指導があるのかもしれませんが。

少々お人好し過ぎる気がしないでもありません。

変動金利は銀行の特約条項に注意しよう!

変動金利の金利が上下する条件は、基準金利が上下するかどうかです。

そしてこの基準金利は、短期プライムレート+1%となっています。

この短期プライムレートは、日銀の政策金利に連動しており、銀行の都合で勝手に変更できるものではありません。

これはどの銀行の共通ルールです。

ネット銀行の中には、銀行の都合で金利を上げれる特約がついているものもある!

しかし、ネット銀行の一部には、この変動金利の金利を銀行都合で変える可能性がありますよという特約条項がついているのです。

少なくとも〇〇〇銀行には、この特約がついているそうです

これは、信用金庫の行員さんが、イオン銀行の見積りと比較されたので、契約時を丹念に解読していった結果わかったことだそうです。

貸し手の都合で勝手に金利を上げられてはたまったものではないですね。

〇〇〇銀行のサイトを見てみましたが、私は探し出すことはできませんでした。

契約書には書いてあるのかもしれませんが、このような特約条項を素人が契約書を見て探し出すのは、限りなく不可能です。

そして、銀行マンでも他行のローンの細かな契約内容までは把握しきれないそうなので、このような情報を知っている人は極わずかで、〇〇〇銀行で借りた人の多くも知らないのではないでしょうか。

〇〇〇銀行側が、そんなことをわざわざ教えてくれるとは思えませんですしね。

そのあたりのことまで精通しているファイナンシャルプランナーがいるのならば、お金を払ってでも、是非とも相談したいところです。

私はローンの借り換えにあたって、有料でFPに相談してみましたが、何が知りたいのと聞かれただけで、そのような情報は教えてもらえませんでした。

信用金庫は借換え期間の融通も利く

私は住宅ローンを2本もっています。

例えば総額3000万円の借入額に対して、1500万円のローンを2本組んだといった感じです。

理由としては、土地と建物で分けているわけではなく、工務店側の都合で、住宅の建築中に3回の支払いがあったからです。

工務店では建築代金の支払いが複数回ある

ハウスメーカーで家を建てた人や、分譲住宅を購入された方にはちょっと想像がつかないかもしれませんが、財務的体力のない工務店で家を建てる場合、建築開始時に1/3、工事途中に1/3、完成時に1/3といったような形で、資材を買うタイミング毎に施主からお金を入金しないと、建築資材を購入することができないのです。

借換え期間が複数のローンをもっていると?

そういうわけで、ローンを2本もっているのですが、そのうちの一方のみ繰り上げ返済をしていたため、残りの返済期間が、片方は残り20年、片方は残り15年と分かれています。

これが結構やっかいで、借換えをする場合は通常、期間の短い方にしか合わせられません。

なので、私の場合は借換えとしようとした場合は、15年以内の期間内でしか借換えのローンを組めないのです。

通常は。

しかし、信用金庫は違った

ところが、信用金庫の場合は、期間の長い方、私の場合では返済期間20年でローンが組めたのです!

おかげで、残り返済期間15年と20年の2本のローンを、返済期間20年1本にすることで、年2回あったボーナス払い各10万円をなくすことができました!

FPもびっくりです。本当にそんなことができるなら、十分借り換える価値はありますねと。

信用金庫曰く、信用金庫というのは地元に密着し、きめ細かなサービスを行っていくものなので、このようなことも可能なのだと。

まとめ

借換えをしたことにより、以下の通りとなりました。

借換え前 借換え後
金利 1.075% 0.6%
残り支払い期間 15年×1
20年×1
20年×1
月々の支払い額 -1000円
ボーナス払いの額 10万円×2 なし

総支払額自体でいうとほとんど変わらなかったですが、月々の支払額をほとんど変えることなく、10万円あったボーナス払いをなくすことができたのが大きかったと思います。

金利だけを見ると、ネット銀行の方が0.1%くらいは安いですが、手数料の額が全然違います。

この金利でこの手数料の銀行はそうそうないと思います。

そして重要なのは、この金利はネットで情報を探しているだけでは絶対にわからなかったということ。

実際に銀行の行員に会ってはなしを聞いてみないとわからないという点です。

ネットで無料の情報を探すだけではなく、地道に足を使ってに探すことも時には大事ですね。

いい勉強になりました。

ではなぜネットではこのような情報がでてこないのでしょうか。

それについては長くなりそうなので、別の記事に記載したと思います。

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