家づくりにおける屋根や庇について、最近の流行に対し物申したいと思います。
ここまでガラス張りでないにしても、庇も屋根のでっぱりもない、鉛筆のようにシュッとした家や、
このように箱型で屋根のでっぱりのまったくない家などが人気ですね。上に挙げた写真の例は極端な方だとは思いますが。
確かに見た目はシンプルでかっこいいですが、陽射しや雨など注意するべき点があると思います。
陽射し
とにかく夏の直射日光は暑いです。
庇がないとダイレクトに部屋が熱せられてしまうので、夏は大変熱いです。
もしも、窓際にソファなど置こうものなら、暑くてとても座ってられないと思います。
なまじ断熱性能がいいと熱せられた部屋の熱気が籠ってしまうことになってしまいます。
西向きの家は強烈な陽射しを覚悟すべき
夕方の西日はナナメに日が入ってくるので、部屋がものすごく熱せられます。
知り合いで、土地の狭い東京で西向きの2階リビングの家を建てた人は、夏は暑くて別荘に籠っていたそうです。
逆に冬は暖房いらずだったそうですが。
私もかつて、マンション最上階の西角の部屋に住んでいたのですが、夕方はもうそれはそれは熱くて、西日にはたいそう苦労しました。
とにかく暑いので、西向きの家を建てる人は覚悟がいると思いますよ。
オーニング
http://osyarelife.com/post-1636/
この記事でも書きましたが、私の近所の庇のない家の人はみなオーニングをつけてます。
中には窓全部を覆ってしまうくいらいに。
ちょっともったいないなぁと思います。
オーニングも消耗品ですから、何年かに一遍は買い替えなければいけませんので、だったら可能な限り、家を建てるときに庇をつけておくといいと思います。
庇が長いとかっこ悪くならないか
庇が長いと和風な家になってしまい、シンプルモダン系の家だとかっこ悪くならないか心配になる人も多いのではないでしょうか。
このように庇や屋根が長くてもカッコいい家もあるますし、このような建築家の家でなくても、ふつうにハウスメーカー、工務店の家だと、例えばこのBESSの家なんかは、庇もあって尚且つデザイン的にもかっこよくていいなぁと思います。
出典:BESS
アウトドアを満喫できそうですね。
窓の庇
窓に庇がなくとも、雨が降り出したら窓を閉めれば済むじゃないかという人もいますが、それは間違っていると思います。
最近は、突然のゲリラ豪雨が多いですから、突然雨が降り出して窓を閉めようと思っても、窓を閉めるまでの間に既に家の中が濡れてしまいます。
それが重なると家が傷んでいってしまいます。
やはり窓にも庇はあったほうがいいでしょう。
まとめ
見た目のかっこよさだけにとらわれず、一歩立ち止まって冷静に考え、どのようなデメリットがあるのかもしっかりこ考えた上で、どんな家にするかを決めたほうがいいと思います。
建てた後で変更するのは容易じゃないですからね。