キャンプにて使用するランタンの種類
大別すると以下の3種類にされますが、キャンプのランタンに何を求めるかによって、その選択は変わってくると思います。
オシャレさを求める場合
おしゃれなランタンでしたら、ペトロマックスやヴェイパラックスなどのケロシンランタンが断然かっこいいです!
個人的には、ペトロマックスよりも、ヴェイパラックスの腰の括れ具合が好きですね。
なかでもこのM320のアーミーグリーン。
見て下さい、この凛とした佇まい。いつかは手に入れたい一品ですね。
写真集
ピンタレストでペトロマックスやヴェイパラックスのランタンを集めてみました。
こうして眺めているだけでも溜息がでます。
キャンプ場だけでなく、家に飾っておいても絶対絵になると思います。
まぁ北欧インテリアとかとは合わなそうですけども。
実用性重視の場合
実用性の面でそれぞれのランタンの長所短所を比べてみたいと思います。
ガソリンランタン
明るさは最大級です。
コールマンのノーススターはガソリンタイプとガスタイプの両方ありますが、ガソリンタイプのほうが明るいです。その分値段も1.5倍くらいしますが。
しかし如何せん、図体がでかいです。燃料であるガソリンを入れるタンクを備えているので。
それにガソリンを扱うので、何かと手間がかかります。
簡単に列挙すると、
・ランタンのタンクにガソリンを入れっぱなしにしておくと腐食してしまうので、ランタンを使うたびに燃料の出し入れをしなければいけない。
*このときにガソリンをけっこうこぼしてしまします。なかなか慣れないんですよね…
・点火するためには、燃料に圧をかけるポンピングという作業が必要。
・発光部分のマントルを空焼き、予備マントルの常備。
・燃料パイプやOリングなど、各パーツのメンテも必要。
人によっては定期的に全バラしてお手入れする人も
といったところでしょうか。
そういった手間が楽しいという考え方もありますので、そこは人それぞれです。
ガスランタン
ガソリンランタンと違って、ボタン一つで点火できる手軽さがガスランタンのいいところです。
ですが、マントルを使用したり、Oリングの交換が必要な点ではガソリンランタンと同じですが、ガソリンランタンよりは手入れが楽です。
ガスランタンは基本、分解禁止の製品がほとんどですから。
また、燃料のガス缶を外せば、ガソリンランタンよりはコンパクトになります。
しかし何とも言っても、ランニングコストが高い。
ガソリンランタンの燃料はアウトドア専用のOD缶を使用するものがほとんどですが、そのOD缶が高い。
ロングタイプだと1000円近くします。
地味に馬鹿にならない出費です。
しかし、中には、このランタンのようにカセットガスが燃料のガスランタンもあります。
それでも思ったよりでかいですが。
LEDランタン
このジェントス・SOL-036Cを中心に検討してみます。
我が家のメインランタンとして使っている製品です。
アマゾンのランタン部門でも第2位の人気商品です。
メリットとしては、
といったところでしょうか。
コンパクトさ
3者の中でもぶっちぎり。
このSOL-036Cだと、350ml缶より若干太い胴回りで、350ml管より若干短いです。
ガス・ガソリンランタンは、デリケートなマントルを壊してはいけないので、横に寝かせられません。
常に立てて保管しなければいけません。
車に積み込む際はけっこう邪魔なんですよね、あのい縦長のサイズが。
取り扱いの簡単さ
これもナンバーワン。
電池を入れてボタン一つで点灯。
コスト
ガソリン・ガスランタンは1万円前後の製品が多いですが、LEDランタンなら大体の製品が5000円以下で買えます。
SOL-036Cだと3000円ちょっとで買えます。
燃料のランニングコストも優れています。
ジェントス・SOL-036Cだと単3アルカリ電池を6本使用しますが、単3エネループを使えますし、最近では100均でも単3充電池が1本100円で売られているので、600円(税抜き)で半永久的にランタンを使い続けれます。
100均充電池の使い勝手
単3で比較すると、電池の容量は、
エネループのほうが1.5倍近い容量がありますが、キャンプでの使用だけで考えるなら極端なはなし、キャンプの間中保てばそれでいいのです。
100均充電池を2泊3日のキャンプで使用してみましたが、全然持ちました。
公式値では、最大光量での連続点灯14時間で、暖色100%点灯なら28時間も持ちます。
LEDランタンの明るさは
ランタン1個の明るさではLEDランタンは、コールマン・ノーススターに代表される大光量のガス・ガソリンランタンには遠く及ばないですが、1灯だけで暗いのであれば、複数個使えばいいだけのことです。
たとえ複数個用意したところで、サイズ的にはたかがしれてますし、大光量のランタンを1個だけ置くよりは、適度な明るさのランタンを間隔を置いて複数個置いたほうが、サイトをまんべんなく照らせると思います。
また、暗すぎるキャンプは確かにみじめですが、夜は明るければいいというものでもありません。
家庭での照明にもいえることですが、日本人はとにかく夜は明るくしたがる傾向がありますが、名作照明の多い北欧では、大光量の光源ひとつで部屋を照らすより、ペンダントライトやフロアライト、ブラケットなどの複数の光源で部屋を照らし、適度な明かりを楽しみます。
キャンプでの夜も、昼白色のギラギラ明るさではなく、暖色の適度な明るさで夜を楽しむのもありなんじゃないでしょうか。
大光量のガス・ガソリンランタンがないと虫よけに困らないか?
よくキャンプの教科書では、大光量のガス・ガソリンランタンをサイトから少し離れたところに置いて、虫をそちらにおびき寄せるために使う というようなことが書かれています。
しかし経験上、離れたところにガソリンランタンを置いたところで、虫はよってきます。
でしたら、ランタンの近くに虫よけを焚いておくほうがよっぽど効果的です。
我が家では、タープ下のデイジーチェーンに、この森林香という虫よけをぶら下げています。
LEDの明かりはそもそも、虫が寄りにくい
LED照明の光は、蛍光ランプと比べると虫が集まりにくくなります。屋外のガーデンライトやブラケット、カバー内に虫が入ると取りにくいリビングやダイニングのシーリングライト、ダウンライトなどにおすすめです。
出典:LED照明推進協議会
昼白色よりも電球色のほうが、より虫が寄りにくいみたいです。
ジェントスランタンだと、暖色が電球色に相当しますね。
ですので、なるべく暖色を使用したほうがいいでしょう。
では、キャンプではどのようにランタンを使用しているか
タープ下のメインランタン
ジェントス・SOL-036Cを2灯、タープ内につるしています。
タープの下にデイジーチェーンをつるし、その両端にSOL-036Cをカバーを外してつるしています。
タープ内はこの2灯で十分明るいですよ。
ちなみにデイジーチェーンとは、こんなものです。
コールマンの製品はハンギングチェーンと呼ぶらしいですね。
キャンプでは何かと重宝する製品です。
ランタンフックの無い、ヘキサ・レクタタープの下にこのデイジーチェーンを這わすことで、ランタンをつるすことができます。
ついでに虫よけを吊るすのもありです。
また、チェーンのフックが、ハンガーをひっかけるのに実に便利でして。ロープ替わりに木と木の間につるし、洗濯物や服をぶら下げるのに、大変便利です。
キッチンのランタン
夏以外の日が短いキャンプでは、キッチンに明かりがほしくなることもあります。
料理中に手元が暗いと話になりませんから、ここは大光量のランタンでキッチン全体を照らしたいところです。
ここでもやはりSOL-036Cが大活躍です。
カバーを外せば光が拡散するので、キッチン全体をくまなく照らしてくれます。
また、局所的な明かりがほしい場合には、このEX-757MSという選択肢もあります。
ジェントス エクスプローラー 【明るさ150ルーメン/実用点灯20時間】 EX-757MS
ただし、ランタンの真下はすごく明るいですが、SOL-036Cほど光が拡散しないので、真下以外はそれほど明るくないので手元も鍋も両方とも明るさがほしいというときには不向きかもしれません。
とはいえ、1つもってると何かと便利な製品です。
メリットは、
単3電池4本で済む
SOL-036Cの6本より少ない4本で済みます。
細身でコンパクト
このようにSOLー036Cよりも細いです。
キャンプにおいて、コンパクトさは何よりも正義です。
光が直進的に集中するため、局所的にはすごく明るい
明るさは150ルーメンとSOL-036Cの380ルーメンに対して、半分以下の数値ですが、光を拡散させるSOL-036Cに対して、このEX-757MSは光が直進的で集光させているので、照らす箇所だけで見るとSOL-036C並みに明るいです。
ですので、タープ下を照らす明かりとしても、食卓テーブルのみを明るく照らしたい場合は、SOLー036C1個を、このEX-757MSに入れ替えても全然ありだと思います。
ハンディライトとして最適
握りやすい細さで、光が直進的なので、トイレにいくときなどのハンディライトとしては最適です。
という感じですね。
メインを張るランタンというよりは、サブ的な使い方で大活躍です。
子供用にネックライト
子供が夜中に迷子にならないように、目印用、また、慣れればトイレにいくときにも使え、あ小さなお子さんのいる家庭では、子供1人にこれが一個あると実に便利です。
夜中に子供が急にどこかに行ったという心配がなくなります。
テント用ランタン
テント内のランタンは寝るときくらいにしか使わないので、明るいランタンは必要ありません。
我が家では、EX-757MSをローモードにして使っています。
このくらいの明るさです。夜中ならもっと暗くてもいいですね。
そして、上向きに置き、テントの入り口近くに置いています。
そうすれば夜中にトイレにいきたいときに、EX-757MSを持ってすぐに出かけられるので、楽ちんなのです。
まとめ
SOLー036Cを2個とEX-757MSを1個でキャンプのランタンはすべて賄えます。
SOLー036Cをメインランタンとして主光源として使い、EX-757MSは補助灯として、タープ下やハンディランタン、テントランタンと大活躍です。
3つ揃えても、わずかこれだけのサイズです!
そして値段も1万円1千円程度で済みます。ガスランタン1個分くらいのお値段ですね。
それに、余力があれば、子供用にネックライトを、子供の人数分。
これでキャンプ用ランタンは賄えると思います。