レーキによるサッチ掻きとは、芝の刈りカスだけではなく、枯れた根も掻き出す必要があります。
芝を植えて5年くらい経ってくると、枯れた根もふえてきますので、芝刈りする前の季節でも定期的にサッチ掻きする必要があります。
この茶色いのは刈りカスだけではなく、枯れた根も大量に含まれています。
6月のこの時期は、刈りカスよりも、枯れた根の除去に力を入れるのがいいと思います。
そして、枯れた根の除去に役立つのが、この先端が金属のレーキ。
硬い金属の先端が深い根まで届き、枯れた根を確実に除去してくれます。
ただし、先端と先端の間隔が広いため、一度に少量づつしか掻き出せません。
なかなか力のいる作業時になります。
根っこまでは届きませんが、先端自体が太く、また先端同士の間隔も狭いため、掻き出す力は非常に強いです。
ですので、涸れた根っこではなく、芝の間に溜まったサッチを掻き出すのに適していると思います。
ここでそれぞれのレーキで掻き出されたサッチを比べてみます。
これが金属レーキで掻き出されたサッチ。
薄い茶色です。
根っこを中心に掻き出されているのがわかります。
一方、竹のレーキ。
濃い茶色のサッチが多いです。
これは枯れて分解が進んでいるサッチです。
根っこからは分離して、芝の間に溜まってものです。
このタイプのサッチは、掻き出す力の強い、竹のレーキが一番適しています。
どちらのレーキが優れているではなく、それぞれに長所・短所がありますから、場合場合で使い分けるのがいいと思います。
そして、サッチ掻きが終わったら、肥料と目砂を撒きましょう。
芝は肥料食いですから、たっぷり撒いて問題ないと思います。
これを繰り返すことで、立派な芝生が育つでしょう。