庭木のおすすめ

庭に植えるシンボルツリーなどの植栽について説明したいと思います。
庭木を選ぶ際には、以下の選択肢があります。

1.一本立ちと株立ち
2.常緑樹と落葉樹
3.針葉樹と広葉樹

これらを順番に説明していきたいと思います。

1.一本立ちと株立ち

最近は家のシンボルツリーなどには株立ちの樹木が多く、一本立ちのシンボルツリーはあまりみかけません。

これは、株立ちのほうが、見た目が軽やかでスッキリした印象を与えるから、という株立ちに対するプラスな理由の他に、一本立ちだと、大きくなってくると、枝が横方向に張り出してくるので、場所をとってしまうというデメリットがあるからだと思います。

広い庭にポツンと植えるだけなら、一本立ちでもいけるでしょうが、それほど大きくない玄関脇に一本立ちですと、スペース的に厳しいと思います。

2.常緑樹と落葉樹

ヤマボウシ.jpg
(画像引用:wikimedia commons ヤマボウシ

常緑樹は年中葉をつけているため、冬でも緑を楽しめるのがメリットです。

ですが、気を付けなければいけないのは、年中咲いているということは、言い換えれば、年中落ち葉の世話をしなければいけないということです。
落ち葉拾いって、以外と面倒なものです。
完璧を求めすぎると、ストレスで長続きしませんから、ほどほどに頑張るのがいいと思います。

3.針葉樹と広葉樹

コニファー.jpg
(画像引用:wikimedia commons コニファー

針葉樹は、マツやスギ、コニファーなどで、先端が細く尖った葉っぱが、木の幹を中心に密集して生えている樹木です。
生垣代りに、庭や家の目隠しとして針葉樹を植えたいという人も多いです。

しかし、目隠しとして植えるなら、これくらいビッシリと隙間なく並べないと効果が薄いと思います。

14669814182878.jpg

また、針葉樹を庭木とするときに最も注意が必要なのは、誤って刈込み過ぎると、枯れてしまうことです。

そして一度でも枯らしてしまうと、その部分は二度と元に戻りません。

永久に枯れたままなのです。失敗を取り戻すことができません。
そして、葉っぱが密集して生えている分、枯れているのが目立ってしまいます。

その枯れた姿がいやで、その木そのものを引き抜いてしまったお庭もたまに見かけます。

コニファーなどの、葉っぱが密集している針葉樹を植えるときは、そのことによくよく注意するべきだと思います。

一方広葉樹は、多くの枝を張り巡らして、その枝に幅広の葉を茂らします。

針葉樹は幹を中心に葉っぱが密集して生えますが、広葉樹は枝が幹の外にぐんぐん伸びていき、その枝に葉を茂らしますが、枝の伸び方は、樹木の種類によって個性があります。

ほうっておけばどんどん枝が外に広がっていくので定期的な選定が欠かせませんが、選定を通じて、好みの樹形を作り上げていくことが広葉樹の醍醐味といえるでしょう。
最近では、枝につける葉っぱが小さいものが人気です。そのほうが見た目が軽やかな印象を与えるためです。



これらを踏まえて、おすすめしたいシンボルツリー以下の3つです。

シマトネリコ

14640609518422

常緑の広葉樹で、病気にも強い大人気の植物です。
このシマトネリコの株立ちが、いま最も人気のあるシンボルツリーではないでしょうか。
我が家にも植えてますし、目黒にある喫茶店などでは、庭の淵に延々とシマトネリコを植えていました。
楚々とした佇まいで主張しすぎず、たくさんあってもくどさ感じません。
また、病気にも強く害虫も付きにくいので、お手入れがしやすいです。

欠点としては、頻繁に落葉することです。
年がら年中落葉している印象です。

同じ常緑樹でもヤマボウシはほとんど落葉しないのですが、シマトネリコは頻繁に落ち葉拾いが必要です。

芝や、土の上に植えているのならば、落ち葉拾いもまだやりやすいですが、砂利の中に植えていると、ちょっと厄介です。
レーキなので、こまめに落ち葉を拾っていくしかないと思います。

ヤマボウシ

14640609528948

14640609519133

これも常緑の広葉樹で人気のシンボルツリーです。
主に縦方向に成長し、横歩行にはそれほど枝を張り出しません。

5月下旬くらいには花をさかせます。上の写真がそうですね。
そして秋には赤い実をつけ、硬い皮に覆われていますが、食べることができます。
種はありすが、なかなかに甘いです。

このヤマボウシも、病気にも強く害虫も付きにくく、なおかつ落葉も少ないので、お手入れがしやすいです。

ジューンベリー

4月には、白い花を咲かせ、その後にブルーベリーのような実をつける、見ても食べてもおいしい、一石二鳥なシンボルツリーです。

ただ、花は咲いてすぐ散ってしまいますし、実も花が咲いたらすぐに収穫の時期を迎えてしまうので、楽しめるのが、春のほんの一瞬というのが残念なところです。
その実は、名前の通りベリー科なので、ブルーベリーのような味わいで、甘くておいしいですが、ブルーベリーほどではなく、また、種の多いので、多少食べにくいです。

それでも収穫したジューンベリーの実を砂糖で甘く煮詰めてジャムを作ることもでき、収穫する喜びを味わえるのが、このジューンベリーの醍醐味だと思います。

ただし、人間が食べておいしいということは、他の生き物が食べてもおいしいということなので、よく虫がつきます。

代表的なのは、イラガなどで、触れると痛いので、要注意です。
キッチリ駆除したつもりでも、毎年沸いてくるので、キリがありません。

害虫は大体が、葉の裏にビッシリと卵を植え付けるので、春になったらこまめに葉っぱのチェックをしていくしかありません。

虫が嫌いな人は避けたほうが無難だと思います。

スポンサーリンク